揺れる

惑う。



なんとなく、
「いた日々」も「いなくなった」ことも、
混ざり合って輪郭がぼんやりしてきたような気がしていたんだけど。

ちょっと別件で、写真を掘り返してたら、
愛猫の写真が目に入って、
なぜかその写真からありありと、彼の質量が思い出されて、
不意に手が止まってしまって。

「ああ、確かにいたんだよな」
「命があったんだよな」
「一緒にいてくれたんだよな」
という、目が覚めるような感覚があって、
そしたら急にとても、とても悲しくなってしまって、
久しぶりにポロポロと涙が止まらなくなってしまった。

それを客観的に観測した自分が
「あらあら、まぁまぁ、まだ湧き出るんですね」
と、淡々とではあるけど少し驚いたりした。
驚いたので冷静になって、涙は落ち着いた。

興味深いな、と思った。人間の心って。

こういう感じで、
落ち着いたりぶり返したりを、揺れながら、
いつかはその振幅がだんだんと緩やかになって、
いく……のでしょう……ね、多分。(そうであってほしい)