べらぼうめ!

めちゃくちゃ面白かった。



録画したままずーっと手をつけられなかった、
2025年の大河ドラマ「べらぼう」
最後まで観ましたー!やっと!

面白かったなぁ〜〜〜〜
ほーーんとに面白かった
以下超長文感想。

・・・・・

まず、まず特異に感じたのが、
商人サイドとお上サイドを行ったり来たりする構成。
今まで観た大河とはちょっと違う感じで、
最初は「これがどう繋がっていくんだろう?」ってよく掴めない感じがしたけど、
途中から絡みに絡んで、影響しあって、一筋縄じゃ行かない「浮世」が顕れてくるの、
感心したし見せ方として巧みで面白かった。

それから、主人公が版元の主人が故に、
江戸の町民の風俗にがっつりフォーカスされるのも面白かった。
お武家さんの立身ストーリィも好きだけど、
今回みたいな、「名もない町人」という身近なポジションが物語の行き先に直接かかわるような脚本、めっちゃ好きだなと思った。
「暮らし」とか「楽しみ」とか、細やかながらも大事な部分がメインに据えられてて、人間味満載で良い。

それから、「ものづくり」の話でもあり、「人心掌握」の話でもあり、「革新と、つきまとう犠牲」の話でもあり、
そういう「ごった煮」感が最後まで美味しい話だったなぁ。


あと、キャラクター造形とキャスティングがまっっっっじで天才的だった。笑
葛飾北斎に野生爆弾くっきーあててくるとかヤバすぎ。笑
あと女性陣のキャスト本当に全員ハマりにハマっており最高だった。
花魁が途中退場した時はまじで辛すぎて引きずったし、いけず!と思ったけど、笑
それくらい素晴らしかったということ。
おていさんの堅物具合も、蔦重との凸凹具合が妙にしっくりきちゃうし、
どんどん可愛らしく見えてくるのがキュンでした。


そしてなんと言っても、
蔦重が抱えてる先生たちが癖つよすぎて。(大爆笑)
それぞれみんな良かった。
モテたいだけ、遊びたいだけの構ってちゃんなお人もいれば、
こだわり、悔しがり、潰れそうになりながら齧り付くお人もいたり、
クリエイターの「めんどくささ」がいい感じに網羅されてて大変面白かった。笑

歌と蔦重の関係、痺れるなぁ……
うまくいかないけど、一番うまくいく。
歌の魅力と才能を最大限引き出せるのは蔦重だし、
蔦重の無茶に応えられるのは結局、歌。
だからこそ一番難しいんだよな……
史実がどうかは知らないんだけど、この脚本では最後にはうまく治まって良かった。


それから、あの時代の価値観。

作品を通してずっと、
江戸っ子の倫理が「粋か無粋か」で回ってんのも良かったなぁ。
困った時には情けをかけ、大変な時には遊びにする。
死人が出るのは無粋だけど、喧嘩であれば江戸の華、大喧嘩となりゃ祭りになる。
「やってやろうじゃねえか」って勢いづく回は、毎回痛快だった。

そして物語の主軸になる出版物。
かけそば1杯の値段の浮世絵を、
「こりゃいいね、一枚もらおうか」って、ふらっと買っていくの、
なんか憧れるっていうか。
良い意味で、雑。
生活の中に、簡単に消費するアートがあるって。
もっと言えば、当時の人はアートとは思ってなさそうなところがいい。
これって、スタイルとして、文化水準めっちゃ高くないですか?
今はネットがあるから、更に手元に置きやすいと言えばそうなんだけど、
「ふらっと持って帰る」という、ちょっとだけコストがかかるスタイルが、
かえってすごく豊かに見えます。文化の空気感がリッチ。


蔦重、47歳の若さで亡くなったそうだけど、
最終回で親父様含めみんなに大騒ぎされながら、拍子木で逝くの、
実にいいオチ、あっぱれでした。


はい!!
魅力的な人物が多くて、個々に語りたいくらいだけど、
あまりに長いのでこの辺で終わりにします。

大変楽しませていただきました。

ありがた山の、寒がらす!!