枯れるのではなく

遠い場所に流れる。



「あ、 "今日もいない" って思わなかったな」
と、目覚めて少しして気づいた。
いない朝がすっかり日常になってきたんだな。

それが寂しいな、と思ったら、途端、
会いたい、撫でたい、抱っこしたい、
という思いが急激に噴出して、
涙が出そうになった。

出そうになっただけで、出なかった。

なんだか、どこかに染み込んでいったみたいな感覚。
今までは、私の中が涙でひたひただったから、
外に溢れていったのか。

地下の水脈に流れて、
どこかで泉になるかもしれない。

いつかそのほとりに座って、ゆっくり過ごしてみたい。